◯少子高齢社会の到来や産業・経済の構造的変化、雇用形態の多様化・流動化などを背景として将来への不透明さが増幅するとともに就職・進学を問わず進路を巡る環境は大きく変化しておりフリーターやいわゆるニートが大きな社会問題となっています。
このような状況の中、子どもたちが「生きる力」を身に付け明確な目的意識を持って日々の学業生活に取り組む姿勢、激しい社会の変化に対応し主体的に自己の進路を選択・決定できる能力やしっかりとした勤労観、職業観を身に付けて、それぞれが直面するであろう様々な課題に柔軟にかつたくましく対応し社会人・職業人として自立していくことができるようにする教育。
◯児童生徒一人一人のキャリア発達を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度を育てる教育をいう。
児童生徒一人一人の望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身に付けさせるとともに自己の個性を理解し主体的に進路を選択する能力・態度を育てる。
◯ものづくり人材育成のための専門高校・地域産業連携事業のことです。
◯我が国の製造業を中心とした経済発展は、工業高校等の専門高校が現場を担う人材を育成し、現場の高い技術力を維持・強化に貢献したことが大きな要素であります。 近年、産業社会の技術革新が急速に進む中で高度な実践技術力への企業ニーズが高まっていますが、大量の熟練技術者が定年退職時期を迎えたことや人口減少社会における若者のものづくり離れが深刻化する中、技術の継承やものづくり人材の育成が課題となっています。 このような課題に適切に対応し、我が国の国際競争力の維持・強化や地域経済活性化を図るためには、ものづくりを支える専門的職業人の育成が急務であります。 このため、専門高校と地域産業界が連携して若手のものづくり人材を育成するための取組が実施されました。
◯具体的には、教育委員会がものづくりに関する専門高校を、商工労働部が商工会議所等と連携し協力企業を組織化します。 地域・学科の特色に応じた連携方策を検討し、例えば、生徒の企業実習、企業技術者等による学校での実践的指導、教員の企業での高度技術習得、専門高校と企業の共同研究等を盛り込んだ、地域産業界のニーズを踏まえたものづくり人材育成プログラム開発を実施します。
■参 考
クラフトマン21 (工業高校実践教育導入事業) ※やまなし産業支援機構Webサイト
◯中小企業庁が、高度なモノ作り技術によりわが国産業の国際競争力を支える経済活力の源泉となっている中小企業に対して、規模は小さくても、モノ作りを通じ地域経済に貢献している企業、社会的課題に対応して新規分野を開拓している企業など重要な役割を果たしているモノ作り中小企業を、広く国民に対してわかりやすく示すことにより、選定された中小企業の事業機会の拡大や活力の高まり、他の中小企業の一層の奮起、若年層を中心にモノ作り分野に対する関心を持つきっかけとなることを期待し選定している。
◯2009年においては、高度な技術を用いて革新的な製品を供給している企業や、国民生活や産業活動に大きな影響を与えている中小企業などを「日本のイノベーションを支えるモノ作り中小企業」として、また、モノ作りを通じ地域経済において重要な役割を担っている小規模企業や、社会的課題解決に役立つ製品を作っている小規模企業などを、「キラリと光るモノ作り小規模企業」として、それぞれ150社程度選定している。
■技能検定の概要